良い物は良い、ということ
ここずっと気になっていたことがある。
それは両親の食事の際に使用する器。
特に汁椀、、、一体何年使っているのか?といほど年季が入っている。
そして父の飯椀。
これまでは磁器(いわゆる瀬戸物)を使っていたのだが、どうしても米がこびりついたりするので、木椀がいいと常々思っていた。
それに、仕事でユーカリ無垢材を扱っているのに生活品に木製品が少ないというのもね、、、なんていうのは買う口実だけど(^^;)
ネット検索でいくつか候補を見つけた物の、やはり実物を見なくては、と思ったのだが、ハテ?どこへ行けばいいの?食器屋さん?雑貨屋さん??百貨店???
そう考えている間に時間はどんどん過ぎ、結局ネットで注文することにした。
無垢材をそのまま生かしたもの、漆器、等々、製作側は伝統の技であったり、現代風にいろいろと工夫を凝らしたり、千差万別。
そこで、ポイントを絞ることにした。
1.食洗機(はないけど)、電子レンジ対応は不要
2.天然木→安い物は木粉+樹脂
3.国産→安い物は中国製が多い
4.漆器→長く使いたい。
ユーカリユーザーさんで漆器をセミプロで製作されているKさんの作品も素敵。なんたって「JAPAN」ですから!
5.大きさ、使いやすさ→米のヘビーユーザーなので重要!
6.デザイン性→色、杢目、形がよくても手にもった時に納まりがいい、滑りにくい(高齢者でも力が入りやすい)等
7.価格→適正価格であれば、、、無理に安価で無くても良い
結果、行き着いたのが加賀百万石のお膝元、山中漆器だった。
漆器の工程
偶然にも仕事で何度か訪ねたことのある加賀市。
(現場は片山津温泉だったけど)
父の飯椀、父母の汁椀の計3つ。
注文した翌日(日本てすごい!)、早速、漆器が届いた。
いずれも想像以上によい品。
汁椀は赤黒の摺りうるしだが、桜の杢目が生きている。
横に入った筋彫りがアクセント。
そして何よりも、父の飯椀が最高だった。
つぼみ型に穂積柄の彫刻の入った欅。
いずれも手にしっくりとなじみ、何よりも軽く、口当たりも良い。
説明書を元に調べてみたところ、作者は日本伝統工芸展に何度も入選されている方だった。
私が以前習っていた彫金の恩師もこの工芸展に出していたので、そのグレードの高さは良く知っている。
(末は人間国宝級)
良い物は良い。
モノづくりの姿勢を見せていただいた、一生ものの素晴らしい日本の伝統工芸品に出会えて本当にラッキーだった(^o^)
我が社も頑張らねば!!